ステロイド剤による副作用の症状
ステロイド剤による副作用の症状について、詳しく記します。
細胞の増殖、または線維新生抑制作用に基づくもの
①皮膚萎縮
皮膚に線状の筋が入ったようになり、皮下静脈が透けて見えたりします。脇の下、太もも、側脇部などによく見られ、老人や子供に多く生じます。
②ステロイド紫斑
皮膚全体が薄くなり、黒あざができやすくなる、もしくはできます。老親の四肢に多く生じます。
③毛細血管拡張
肉眼的に毛細血管が見えるようになります。子供の顔や頚部に多く生じます。
④ステロイド潮紅
酒さ様皮膚炎ともいわれ、主に顔に生じやすい症状です。顔全体が赤くなり、赤いブツブツができることもあります。ステロイド外用剤を中止すると一時的に悪化しますが、次第に元に戻ります。しかし、この一時的な悪化は本人にとってかなり辛いものとなります。成人女性、子供に生じやすく、長期にわたり不適切にステロイド外用剤が使用された場合に生じます。
⑤色素異常
部分的に色素が抜け落ちて白くなることがあります。子供に多く生じます。
ホルモン作用によるもの
①ステロイドざ瘡
思春期の男女の顔面に、にきびができやすくなります。
②多毛
外用した部分に、周囲よりも比べてやや多く毛が生えることがあります。子供に多く生じます。
免疫、アレルギー抑制作用によるもの
①感染症の誘発および増悪
ステロイド外用剤は、外用する部位の免疫力を低下させる力があるので、ばい菌がついたところや、擦り傷切り傷のところには使用しません。
②真菌寄生性疾患の誘発および悪化
白癬に使用するとかえって悪化します。アレルギー反応を伴う白癬には一時的に使用する場合もあります。
その他
①口囲皮膚炎
中年女性に多く生じる、口の周りの赤いポツポツ。長期にわたり、ステロイド外用剤を不適切にしようした場合に生じやすい。
②皮膚吸収による全身的副作用
ステロイド外用剤を体の外から大量に長期間与え続けると、副腎皮質がもう作らなくていいと勘違いしてしまい、機能が低下してしまいます。
③ステロイド白内障
目のレンズがくもる症状。目の周りにstrongクラスの以上の外用剤を長期にわたり不適切に使用した場合に、まれに生じます。最近の研究では、アトピー性皮膚炎患者にみられる白内障は、ステロイド外用剤の副作用というよりは、掻破による眼への慢性的な刺激が原因ではないかと考えられています。
④ステロイド緑内障
眼圧が上がります。目の周りにstrongクラス以上の外用剤を長期にわたり不適切に使用した場合にまれに生じます。
次の